こんばんは、まつりぬいです。今回も前回に引き続き、転職活動の話です。
全体として、面接対策の話となっています。
1.制御屋さんとして主体的に活動したエピソードをいかに楽しく話せるか?
面接では様々な事を尋ねられます。自分が具体的にどういった事を聞かれたか、詳細を書くことはできませんが、意識しておいて良いと思ったことは、「制御屋さんとして主体的に活動したエピソード」を準備しておく、という事と、それを「楽しそうに話すこと」です。
なぜ「主体的に活動したエピソード」の話が出てくるかというと、これは生産技術の仕事の特性によるものです。生産技術は、会社次第ですがメカ担当と制御担当が分かれているケースが多いです。そして、生産技術の業務の大部分を占めている、新機種生産や、新ライン、新工場の立ち上げプロジェクトについては、基本的にはメカ屋さんが旗振り役をする事になります。
新しいことをするために、どんな設備が必要かを考え、計画を立てる。これがメカ屋さんの仕事で、制御屋さんは、そのメカ屋さんの考えを実現するために、どういった制御、システムを構築すればよいか、を考える仕事になります。つまり、制御屋さんの仕事の立ち位置が、メカ屋さんからの依頼を受けて考える、「受け身の姿勢」になっているのです。
どんな企業もそうですし、私自身もそうですが、仕事に関しては主体的に動いてくれる人がたくさんいると仕事が楽になります。そんな中で、メカ屋さんさえバリバリ働いてくれれば、実は制御屋さんは受け身のままでも、与えられる仕事をこなしていけばそれなりに実績を積めてしまうのです。
なので、主体的に動く動機がどうしても弱くなってしまいがちなのが、制御屋さんの仕事の弱点なのです。いないと非常に苦労するけど、普段の仕事を回す分には受け身でも問題が無い。制御屋さんは、そんな不思議な特性を持った職種なのです(もちろん、制御屋さんが受け身のままだと、会社としては先細ってしまうわけですが)。
こういった事は採用する側が当然わかっている訳ですから、面接を受ける側としては、受け身とは逆の主体的に活動したエピソードを交えて話せると、面接をかなり有利に進める事ができるはずです。加えて、他に話すエピソードと紐づけできたり、深堀されても話を返せるようなものであれば、面接対策は盤石と言って良いでしょう。そういったエピソードが無いか、まずは考えてみるのも手です。
大事な事は、話のネタだけではありません。そういった話をする時は、当たり前ですが笑顔で楽しく話せるとポイントが高いようです。
自分では意識していなかったのですが、私はどうやらPLCに関する話をしている時は自然と笑顔で楽しく話しているようなのです。そしてそれは、相手に好感を持たせやすいようなのです。今の会社でも、「まつりぬいさんは、PLCの話をしていると声のトーンが違う」と言う人もいるくらいなので、露骨にテンションが違うようです。
……まあ、テンションが違いすぎるのはどうかと思いますが、面接はそういった振る舞いも試される場ですし、声のトーンだとか、話し方は少し意識しても良いかと思います。余談では、その事にも少し触れてみます。
2.余談
最後に余談です。ネタは二つあります。
まず一つ目。面接対策として小ネタですが、私は面接の前の日は、必ず一人でカラオケに行っていました。目的は「いい感じに腹式呼吸を維持して喋るため」です。
これは私の少し特殊な部分でもあるのですが、私は普段、声がとっさに出ない場面が多く、ぼそぼそと喋ることも多く、常に喉がつまったような感じがしたままで喋っている事が多いです。ざっくり言うと、リラックスできていない状態でしょうか。リラックスできていないので、この状態で喋り続けると、喉に負担がかかっていて、すぐに喉が枯れてしまいますし、相手にも何を言っているのか、伝わらないケースが多くなります。
この状態を解除するために、一人でカラオケに行っていました。
カラオケでは、しっかり柔軟と発声練習をして、最初は合唱曲の時の旅人だとか、ウルトラマンの歌など歌いやすい曲を無理なく歌い(子供向けの曲は歌いやすい)、徐々にペースを上げていって丁寧に喉をつくる事を意識していました、元来は、強い声が出せる体質のようで、丁寧にリラックスして腹式呼吸で歌える状態をつくりあげると、驚くほどめちゃくちゃ声が出るようになります。
だいたい、自分の中の目安としては、高いキーはUNISON SQUER GARDENやandymori、低いキーはMAN WIZ THE MISSIONや玉置浩二の田園を、原曲とはキーを変えつつも、淀みなくビブラートを効かせまくって歌える状態、です。
こういう状態で歌っていると、「お前がカラオケにいると分かる」と言われる事がしばしばあるのですが、自分の感覚でそうなったと思ったら調整は完了です。そのリラックスした状態は1日間は持続するので、その状態で面接に挑めば、はきはきと、はっきりとした声で喋られるので、喋り方での減点が無くなり、安心して面接に挑めるようになります。
上記は極端な例ですが、面接が不安だ、という方は是非とも、カラオケでも何でもいいと思うので、リラックスした状態で声を出す方法を探してみてください。発声練習や腹式呼吸については、動画やブログの記事で参考になるものが多々あります。是非とも、目を通してみてください。
そして、もう一つ。もう一つは「転職は日本社会のバグではないか」という点です。
転職をすると、状況次第ですが、やはりヘッドハンティングで採用されている訳ですから、新しく役職がついたり、元の会社より給料が上がる事があります。時には、転職先の会社の同じ年齢の人が役職についていないのに、転職して中途で入った方には役が付いているケースだって出てきてしまいます。
会社に勤めていると、本来は、ある程度実績を積めば昇給し役も付くわけですが、いわゆる「役職渋滞」と呼ばれる事態に出くわす事があります。この役職渋滞は、一年に昇格できる人数が決まっているために発生します。人数が多い部門なら、会社として必要な人数に対して、人が足りておらず仕事がハードで、更にどんどん人が辞めていくような部署でも、発生してしまいます。
転職すると昇給するケースとはつまり、この役職渋滞をすっ飛ばす事を意味します。若いうちからグイグイ出世できるケースもありますが、それは狭き門で、一部の人にしか恩恵がありません。一方で、転職は全員にチャンスがあります。なので、チャンスをつかんだ方は、どんどん、辞めていってしまいます。
転職により人を失った会社は、人材を補充すべく、中途採用のため、採用エージェントに高いお金を払います。そのお金、全額と言わずとも、ある程度生え抜きの方に払っていれば、会社として必要な人材まで失うことは無かったかもしれないのに……
私もエージェントの方にはお世話になっていますし、悪く言うつもりは全くないのですが、これって不思議なお金の流れ方をしている、妙な現象だと思いませんか?
この不思議な現象、不思議なのでやはりバグとしか言いようがない訳ですが、社会人の人生をゲームに例えると、正攻法の王道で勝てないのであれば、逆にこのバグを利用して転職して昇給してこそ、ゲームクリアの近道と言えるのかもしれません。
前回、今回と転職についてお伝えしてきました。また、ネタがあれば、こういった話もしていきたいと思います。
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