PLCとは何か? 何のためにあるのか?

こんにちは! まつりぬいです!

本日は、このブログの題名にも使われているPLCについて、その概要と何のためにあるかを解説したいと思います。

この記事の対象者:初めてPLCを触る方、PLCについて勉強を始めたい方

特記事項:私が現時点で操作できるPLCの記載と小ネタ2本有り

  1. PLCとは何か?
  2. PLCは何のためにあるのか?
  3. まとめ

1.PLCとは何か?

 PLCとは、Plogrammable Logic controller の略称で、設備や機器を自動で動かすための制御機器です。シーケンサと呼ばれることもありますが、三菱電機製のPLCの商品名がシーケンサなので、他メーカーのPLCの話を手配する時や、三菱電機以外のPLC製造メーカーの方と話をする時は注意が必要です。

 PLCを製作しているメーカーは三菱電機だけでなく、キーエンス、オムロン、横河電機、シャープ、パナソニックジェイテクト等、多岐にわたります。国内メーカーだけでなく、海外メーカーのものだと、Rockwell、SIEMENSのPLCも有名です。PLCはロボットや設備本体にメーカー独自のものが搭載されている場合もあります。FANUC、安川電機、NACHI(不二越)、川崎重工などのロボットには、ロボット本体(制御盤内)に内蔵される形でPLCが付いている事があります。

 なお、上記のうち私が触ったことがある(ある程度操作できる)メーカーは、三菱電機、シャープ、FANUC、安川電機、NACHIになります。このブログでは私の環境の都合もありますが、当面は三菱電機のPLCを中心に記事を更新していきます。

 言語としては、主にラダーが使用されることが多いです。他にもIEC61131-3に準拠した言語が使われますが、長くなるので、ラダーの説明と合わせて別の記事でこの部分は記事にしようと思います。


 小ネタ①:PLCメーカーの工場は自社製品で稼働しているの?

 PLCメーカーの工場はすべて自社製品のPLCなのかというと、どうやらそうではないようです。これはもちろん、会社の合併、吸収などの影響もあります。特に近年は電機メーカーの再編の動きが活発なので、拠点ごとに採用しているPLCメーカーが異なるケースは多々あると思われます。

 小ネタ②:異端児!? ジェイテクトのTOYOPUC

 三菱電機のPLCは、日本の主要産業である自動車業界でも幅広く使われています。そんな中で、日本国内の自動車業界の王者、トヨタは、どうやらジェイテクトのTOYOPUCを採用しているようです。自動車メーカーにもかかわらず、グループ内で自前の名前を冠したPLCまで生産しているとは、さすが世界のトヨタです。

このブログの当面の主役
三菱電機 iQ-R さん

※参考:三菱電機 FA MELSEC

2.PLCは何のためにあるか?

 結論は、「少ない機器、配線で設備や装置を自動で動かすため」です。

 設備を構成する機器は、PLC以外だと、例えば押しボタンのスイッチリレーランプであったり、それらをつなぐ配線、などが挙げられます。PLCは、そういった物理的に存在している機器の代わりに、プログラムで処理させる制御装置です。なので、極論ですが、装置を動かしたい場合、PLCが無くても、スイッチやリレーを駆使すれば、自動で動かす事ができます(できる事は限られますし、リレーの説明も必要ですが、ここでは割愛します)。「じゃあ、PLCいらんやん」と言いたくなるかもしれませんが、上記の機器だけで複雑な動作をする設備を設計しようとすると、機器の数が多くなりコストとスペース増となり、また数が多い分施工にも時間がかかってしまいます。PLCに置き換えたほうが、配線がごちゃごちゃしませんし、省スペースですし、施工も楽です。

複雑な装置だと、上図のような機器が大量に必要となる

 他にも難しい制御をさせたいだとか、様々に理由はあるでしょうが、そのあたりの話は今後ブログに記事にしていきたいと思います。

3.まとめ

 今回の記事では、PLCの概要と、メーカー紹介、PLCの存在する理由について述べました。今回の記事の内容は、触りの触りの話に過ぎません。ラダーのことや、a接点b接点の話など、まだまだしないといけない話があります。そちらは順次記事にしていこうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です